HOME > アロマ環境について > 全国のかおりレポート > No.36 くじゅう四季の草原 野焼きのかおり |
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私の生まれ育った大分県九重町は九州の熊本県との県境に位置し、阿蘇くじゅうという雄大な自然に恵まれた場所です。最近では日本一の高さと長さを誇る「九重“夢”大吊橋」が完成したことで有名になり、たくさんの観光客の方が訪れ大変にぎわいを見せています。 その大吊橋からほど近い飯田高原で毎年3月下旬頃に野焼きが行われるのです。飯田高原は「九州の屋根」と呼ばれる「九重連山」のふもとに位置します。地元の「野焼き実行委員会」の方々が主になり、九重連山のふもとの、坊がづる、タデ原湿原、その他、泉水山、一目山など飯田高原の一帯を焼いていくのです。 では、なぜ野焼きを行うようになったのでしょうか…。 元は牛馬の放牧場や、飼料の採草地を毎年3月下旬頃に焼く「ムラ仕事」でした。 古い草を焼き、新しい草の芽立ちをよくするのです。また、牛馬につくダニを焼く意義もあったようです。 また、野焼きをしなければ木々が生い茂り、草原の維持ができなくなるそうです。 このことから、くじゅうの自然や、景観を守るためにも野焼きは不可欠なのです。 今回、まず4月の野焼きの後に飯田高原を訪れましたが、野焼きの後は真っ黒な大地から枯れ草の焼けた焦げたにおいが広がっていました。そして再び6月の新緑の時期に行ってみたのです。すると真っ黒な大地は様変わりし、緑の大地に変わっており、新芽が息づく新緑の香りになっていたのです。 ほんの数ヵ月で山の様子がまったく違ったものになっており、あらためて自然の力に驚きました。 さて、野焼きが行われる九重の飯田高原一帯は、四季折々じつにさまざまな顔を見せてくれます。 春は野焼きの後から芽を出す新緑が山々を覆い、山のほうでは「ミヤマキリシマ(ツツジ科)」が一面に咲きほこり、ピンクの絨毯を敷きつめたようになります。 ![]() 夏は高原ならではのさわやかな風が吹き、力強い緑の風景が広がります。また飯田高原の高台に広がる35,000株のラベンダーが咲く「九重ラベンダー園」のラベンダーが風に乗って、どこからともなく香り、高原のさわやかさを演出してくれるのです。 さらに秋になると山の様子が一変し、赤や黄色が入り混じり実に見事な「紅葉」が一面に広がります。標高が高い位置にあるだけにその紅葉の色は濃く、秋晴れの日の太陽に照らされて自然のライトアップを浴び、ますます紅葉が際立つのです。 そして冬になると、雪が降り積もり野山が一面真っ白に「雪化粧」をします。樹氷や霧氷の自然のアートも見られます。また飯田高原の長者原では真冬の2月の中旬に、九州では珍しい「氷の祭典」も行われます。毎年雪像や氷像が飾られ冬の名物として毎年多くの方が見物に訪れ大変にぎわいます。 この日の野焼きは、まさに、この九重の自然の原動力となっているのではないでしょうか。 (写真提供:九重町役場) |

私の生まれ育った大分県九重町は九州の熊本県との県境に位置し、阿蘇くじゅうという雄大な自然に恵まれた場所です。最近では日本一の高さと長さを誇る「九重“夢”大吊橋」が完成したことで有名になり、たくさんの観光客の方が訪れ大変にぎわいを見せています。 