HOME > アロマ環境について > 全国のかおりレポート > No.30 尾上サワラの生け垣 |
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梅雨空の東京から青森へ入ったときは、冷たいさわやかな風ときれいな青空に歓迎されました。今年、尾上町は、近隣二町と合併して平川市となりました。弘前から、車で15分くらいの所です。津軽平野の東端、南津軽のほぼ中央にあります。田園が広く続き、畑・りんご栽培が盛んです。そのあまりの広大さに驚きました。東京生まれ・東京育ちの私にとってこの土地の人と縁があり、ここはすてきな田舎となりました。この冬は雪が多かったそうで、この時期には珍しく「岩木山」の上の方に雪がありました。その姿は美しく津軽富士といわれて慕われているのがよくわかりました。 緑と温泉、国指定名勝の盛美園・奥州津軽の霊地猿賀神社、そして「ふるさと尾上町の生け垣を守り育てる条例」が制定されています。条例の中には、指定基準や指定委員会・標識・台帳作成など自然的環境と調和について細かく書かれておりました。サワラはヒノキ科の植物で耐陰性・耐寒性・耐湿地性があり、刈り込みにも耐えるのが特徴だそうです。青森市より雪が少ないといえども冬の雪かき作業は大変な重労働で、その中でもサワラはしっかりと根をすえ、長い冬を越せる強さがあるようです。地元の人に生け垣のことを尋ねてみると「あだりめえだ。かぎぎしきれいだべー」(当たり前だ。垣根きれいでしょう)と答えが返ってきました。地元の人々も自慢げに話してくれました。昔から当たり前のようにサワラの生け垣を植えていた人々には、生活の一部となっていたのでしょうか。このサワラの生け垣が多い所をゆっくり歩いてみると、一瞬少しタイムスリップした感じがしました。車・人にもあまり会わず、とても静かでした。サワラの前をゆっくり通りすぎるとかすかに青々しい香りとともに、懐かしいような落ち着きを与えられ、心の奥深く染み入る感じでした。このサワラから出る香気成分はイエダニを殺す作用もあるようです。気に入ってしばらくこの道を歩いていました。 この後に国指定名勝の盛美園に行ってきました。津軽には、大石武学流と呼ばれる枯山水庭園独特の庭園様式が伝えられ、この盛美園が典型とされています。落ち着いた庭園で、この中の盛美館は、珍しい建物で、1階が純和風、2階が洋風で緑と白のコントラストがエキゾチックな感じでとても美しいです。 尾上の南田中・金屋地区は、植木の町として植木・造園職人が多いことで有名だそうです。この周辺では、盛美園を見習って自宅の庭に力を入れているお宅も多いそうです。盛美園の隣の公園では、見本庭園がいくつもあり、散策しながら見ることができました。サワラの生け垣を歩いて5分くらいで、猿賀神社の赤い大きい鳥居があります。坂上田村麿が「神蛇宮」として建立したと伝えられているその猿賀神社は、静寂の中にしっとりとした、大変重々しい神社でした。隣は公園にもなっており、8月には池の蓮の花がまるで極楽絵のように大変美しかった記憶があります。 それから、この土地では温泉も忘れてはならないものでしょう。地元の人々は、たくさんある温泉を銭湯代わりにしています。たいして離れていないのにそれぞれ温泉の湯質が違うのには、驚きました。私はこの後、この公園内の温泉を楽しみ(とても肌がつるつるになりました)、日頃の疲れをとり、五感を磨いた青森の旅となりました。 |

梅雨空の東京から青森へ入ったときは、冷たいさわやかな風ときれいな青空に歓迎されました。今年、尾上町は、近隣二町と合併して平川市となりました。弘前から、車で15分くらいの所です。津軽平野の東端、南津軽のほぼ中央にあります。田園が広く続き、畑・りんご栽培が盛んです。そのあまりの広大さに驚きました。
緑と温泉、国指定名勝の盛美園・奥州津軽の霊地猿賀神社、そして「ふるさと尾上町の生け垣を守り育てる条例」が制定されています。条例の中には、指定基準や指定委員会・標識・台帳作成など自然的環境と調和について細かく書かれておりました。サワラはヒノキ科の植物で耐陰性・耐寒性・耐湿地性があり、刈り込みにも耐えるのが特徴だそうです。青森市より雪が少ないといえども冬の雪かき作業は大変な重労働で、その中でもサワラはしっかりと根をすえ、長い冬を越せる強さがあるようです。地元の人に生け垣のことを尋ねてみると「あだりめえだ。かぎぎしきれいだべー」(当たり前だ。垣根きれいでしょう)と答えが返ってきました。地元の人々も自慢げに話してくれました。昔から当たり前のようにサワラの生け垣を植えていた人々には、生活の一部となっていたのでしょうか。
尾上の南田中・金屋地区は、植木の町として植木・造園職人が多いことで有名だそうです。この周辺では、盛美園を見習って自宅の庭に力を入れているお宅も多いそうです。盛美園の隣の公園では、見本庭園がいくつもあり、散策しながら見ることができました。サワラの生け垣を歩いて5分くらいで、猿賀神社の赤い大きい鳥居があります。坂上田村麿が「神蛇宮」として建立したと伝えられているその猿賀神社は、静寂の中にしっとりとした、大変重々しい神社でした。隣は公園にもなっており、8月には池の蓮の花がまるで極楽絵のように大変美しかった記憶があります。