HOME > アロマ環境について > 全国のかおりレポート > No.15 偕楽園の梅林 |
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| 春一番が吹き空気が春めいた一日、日本三名園のひとつにあげられている水戸の偕楽園を訪ねました。 水戸といえば水戸黄門でおなじみの第2代藩主徳川光圀(義公)が有名ですね。偕楽園をつくったのは第9代藩主徳川斉昭(烈公)で、最後の将軍としてテレビドラマになった徳川慶喜のお父さんです。 水戸藩の教育は文武のみならず人格の形成にも重きを置いており、斉昭は学問所として藩校「弘道館」を1841年に、心身を養う場所として「偕楽園」を1842年につくりました。ちなみに偕楽園の名称は、孟子の「古の人は民と偕(とも)に楽しむ、故に能(よ)く楽しむなり」という一節からとったものです。 開園当時は30,000本の梅が植えられたということですが、後に100種3,000本になりました。現在も開園当時の古木が130余本あり、大事に守り育てられています。樹齢百年以上の古木は幹がねじれた「ねじれ幹」となっていますが、樹皮だけになったような木でも花をもっている姿には梅の生命力の強さをうかがうことができます。 今回は「水戸の六名木」として選ばれた木を探してみました。広い梅林に入ると、よく手入れをされていることがわかります。その中でも六角形の竹垣で守られているものが目に止まります。六名木とは花びらの形や色、香りが特に優れているとして選ばれた、「柳川しだれ」「月影」「白難波」「烈公梅」「江南所無」「虎の尾」の6品種です。「柳川しだれ」は淡いピンクの枝垂れで恥らう乙女のような姿と優しい香りをしています。「虎の尾」は八重の白い花をパッチリと開いていて中心が茶色、おしべの黄色が目立って虎という字をあてる意味がわかります。「月影」は白い五弁の花で普通の萼は赤ですが、萼が緑のため全体に青白く見えます。「烈公梅」「江南所無」は紅いつぼみをたくさんつけていましたが、まだ時期が早くて香りを想像して楽しみました。「白難波」は白の八重咲きで少し大振りの花です。それぞれに控えめで清らかな香りに気品を感じます。梅は探梅(早咲き)、賞梅(最盛期)、送梅(遅咲き)と開花の時期も正月から彼岸過ぎまでと長いので、桜のように一度に開いて目を引くような華やかさはありませんが地味な中にも奥ゆかしい味わいがあります。 梅から南に目を転じると、眼下に千波湖が広がり今の時期は黒鳥、白鳥、鴨など冬鳥が遊ぶ姿を眺めることができます。また、常磐線を歩行者用の跨線橋で渡れば、近年つくられた田鶴鳴梅林にたどり着き、そこでは1,000本の梅がまだ小さい木ながら紅や白の花をつけています。 園内には水戸城の奥御殿といわれる好文亭があります。2層3階建てで、各11段という急な階段を登った3階の楽寿楼からの眺めは雄大です。梅林、広場、千波湖、近くの桜山の豊かな森、遠景の筑波山そして青い空。「ここで斉昭は藩内の高齢者を招いてともに楽しんだ」との案内を聞いて当時の景色はどんなにすばらしかったことかと思いをめぐらしました。ほかに、千波湖を眺めながら囲碁を楽しんだ仙奕台(せんえきだい)、仙湖の暮雪(水戸八景のひとつ)の碑、偕楽園記(斉昭の筆)の碑、湧き水をたたえる吐玉泉などがあります。 偕楽園公園は偕楽園本園、田鶴鳴梅林、千波公園を含めて整備されていて市街地に位置する都市公園としてはニューヨークのセントラルパークについで世界第2位の広さを誇っています。 近くには歴史館、義公と烈公を祀った常盤神社、徳川博物館、桜山の護国神社がありますので、偕楽園だけではなく徳川家ゆかりの歴史の街水戸を散策する楽しみがあります。 早春の風が運ぶ穏やかでやさしい梅の香りに心安らぐ一日を過ごしました。 |

今回は「水戸の六名木」として選ばれた木を探してみました。広い梅林に入ると、よく手入れをされていることがわかります。その中でも六角形の竹垣で守られているものが目に止まります。六名木とは花びらの形や色、香りが特に優れているとして選ばれた、「柳川しだれ」「月影」「白難波」「烈公梅」「江南所無」「虎の尾」の6品種です。「柳川しだれ」は淡いピンクの枝垂れで恥らう乙女のような姿と優しい香りをしています。「虎の尾」は八重の白い花をパッチリと開いていて中心が茶色、おしべの黄色が目立って虎という字をあてる意味がわかります。「月影」は白い五弁の花で普通の萼は赤ですが、萼が緑のため全体に青白く見えます。「烈公梅」「江南所無」は紅いつぼみをたくさんつけていましたが、まだ時期が早くて香りを想像して楽しみました。
園内には水戸城の奥御殿といわれる好文亭があります。2層3階建てで、各11段という急な階段を登った3階の楽寿楼からの眺めは雄大です。梅林、広場、千波湖、近くの桜山の豊かな森、遠景の筑波山そして青い空。「ここで斉昭は藩内の高齢者を招いてともに楽しんだ」との案内を聞いて当時の景色はどんなにすばらしかったことかと思いをめぐらしました。