HOME > アロマ環境について > 全国のかおりレポート > No.11 南くりこま一迫のゆり |
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天気予報と毎日にらめっこしながら、梅雨の晴れ間に宮城県栗原郡一迫(いちはさま)町を訪れました。一迫町は仙台市の北西約70q、ゆり園とあやめ園がある「花のまち」です。実のところ、私は「かおり風景100選」を知るまで、宮城県内にこのような名所があるということをまったく知りませんでした。取材前に「町おこしユリの会」の取締役広報課長、堀江孝夫さんにお話を伺ったところ、今年は特に日本では一迫でしか見られない品種のお披露目もあるとのこと、期待に胸膨らませて取材当日を迎えました。 そもそも、なぜここにゆり園ができたのかといいますと、ことの起こりは昭和63年にさかのぼります。テレビ局の取材で、「何もない町、一迫」と紹介されたことに奮起した地元の若手有志15人が、何もない町とはいわせないと「町おこし会」を設立しました。勉強会を重ね、一迫町にはヤマユリやその他のユリ科植物が自生していることから、テーマをゆりに絞って研究を積み、会の名称も「町おこしユリの会」と改めて“ゆり”での町おこしを本格的にスタートしました。会員たちのノウハウを集結して、平成2年には試験園を開き、平成3年に会員手づくりの「南くりこま高原・一迫ゆり園」が完成したのです。 |
| 現在は3万平方メートルにまで広がり、6月中旬から7月下旬の開園期間中には県内外からたくさんの観光客が訪れ、色とりどり200種ものゆりの美しい姿や香りに魅せられるということです。入り口を進み、続くゆるやかな坂道の両脇には、さまざまな色合いの「透かしゆり」がきれいに並び、空に向かって元気に花を咲かせて訪れた人々を出迎えていました。 透かしゆりは花びらの間が空いていることからその名がついたそうで、香りのない、早咲きの品種です。坂を登り切ると、高台からは広大なゆり園が一望できます。アトランダムにさまざまな色のゆりが植えられている所、花色をそろえてまるで渦巻き模様を描くように植えられている所など、趣向を凝らして植えられたゆりたちが一斉に目に飛び込んできます。その鮮やかな色彩が園を取り囲む山の緑ととてもきれいなコントラストを描いていました。 遠景を楽しんだ後は、近くまで降りていって花をひとつひとつ眺めました。これだけ数多くの品種をそろえている所は日本でも類を見ないということで、訪れた人々はゆりを間近で観察しながら、それぞれの心に響くお気に入りのゆりを探しているように見えました。透かしゆりのほか、カサブランカに代表されるような芳しい香りを放つオリエンタルやLAといった品種、オランダで開発され日本初公開のクイーンズプロミスやホワイトヘブンなどの品種も揃っていました。初公開種は試みに植えられており、一迫の土地に合えば、今後も続けて生育されることになるようです。大ぶりで豪華なゆりに混じって宮城県が開発した淡い色調の可憐なゆり「杜の精」、「杜の乙女」、「杜のロマン」もその姿を見せていました。地元の皆さんに丹精込めて栽培されたゆりたちは、それに応えるかのように凛々しく美しい姿を見せ、その濃厚な香りは山々の緑の香りと融け合って、まさに生きた植物がつくり出すアロマを堪能できる空間となっていました。ゆっくり園内を歩いた後は、高台に戻ってちょっと休憩。ゆり園の全望を再び眺めながら、こっくりとした風味とゆり根の粒々が楽しい名物ゆりアイスを片手に、全身でゆりを味わうことができた一日でした。 |
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遠景を楽しんだ後は、近くまで降りていって花をひとつひとつ眺めました。これだけ数多くの品種をそろえている所は日本でも類を見ないということで、訪れた人々はゆりを間近で観察しながら、それぞれの心に響くお気に入りのゆりを探しているように見えました。透かしゆりのほか、カサブランカに代表されるような芳しい香りを放つオリエンタルやLAといった品種、オランダで開発され日本初公開のクイーンズプロミスやホワイトヘブンなどの品種も揃っていました。初公開種は試みに植えられており、一迫の土地に合えば、今後も続けて生育されることになるようです。大ぶりで豪華なゆりに混じって宮城県が開発した淡い色調の可憐なゆり「杜の精」、「杜の乙女」、「杜のロマン」もその姿を見せていました。