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| 濱田 祥子 はまだ・さちこ
AEAJアロマテラピーインストラクター、パリにてアロマテラピー教室アロミーユ主宰。仏人ナチュロ パットとのデュエット講座も開催。 |
| 世界各地のBeauty & Health事情を通して、身近な実生活の観点からその国の表情を垣間見ることができ、各国の文化や伝統のもつ多様性にますます興味を引かれます。そして今回、私がレポートいたしますフランス編では、アロマテラピー発祥の地でもある美容大国フランスの首都、多国籍文化が混在するパリでの気になる現在のBeauty & Health動向をお伝えしようと思います。古きものを大切にしながらも進化し続ける都。そんなパリの香りをお届けできれば幸いです。 |
| “BIO”=自然農法でつくられた食物・製品、という言葉が世間にもすっかり定着し、BIOショップだけでなく大きなスーパーマーケットでもBIOの製品もわりと品数豊富に見られるようになってきて、値段が1〜2割ほど高いとはいえ、消費者としてはうれしい限りです。フランス人の自然派愛好の熱は下がるどころか上がる一方であることも、BIO市場の大きな発展に貢献しているのでしょう。実際、BIO製品の消費者は毎年20%ごとの増加傾向にあります。特にBIO製品を好んで消費しているのは、65歳以上のシニア世代が最も多いそうです。私が行きつけている自然食品店でも、買い物カゴをいっぱいにしているのはどちらかというとご老人たちです。またガンを患っていた母親に、食べ物をすべてBIOのものに変えたら、症状が徐々によくなったというような、一度病気を患ってから食生活に気をつけるようになったという方も多くいます。フランスでのナチュロパシー(自然療法、会報誌No.35にて紹介)では、10あるテクニックの中でもやはりその人の体質・気質、季節に合わせた正しい食事療法というものを一番重視しています。確かにBIOの野菜や果物は、旬を大切にしており、ほかのものに比べ圧倒的においしいですし、こうして身体は栄養素だけでなく、本来の食物自体のもつエネルギーを取り込んでいるのだと実感できます。それだけ食生活というのは大切で、身体はこの違いを敏感に感じるのでしょう、意識の高まりからリピーターが増えていくという好循環が生まれます。またグルメの国フランスらしく、もちろんワインからチーズ、肉や魚までBIOと銘を打って売られており、“食を楽しむ”というお国柄は“健康に食べる”こととしっかりと共存し合っています。 |
さて話をパリに戻しましょう。ここ数年で、パリにあるBIOレストランもその容貌がだいぶ変わってきました。ここでのキーワードは“コンテンポラリーなBIO-chic”です。流行に敏感なパリの若者たちを引きつけるべく、以前はわりと“健康なものが食べられるレストラン”という質素なイメージでしたが、BIOのものだからよいというだけでは物足りず、店の雰囲気もメニュー内容も流行に合わせ小洒落ているレストランに変身しています。 |
| 新改装したデパート、プランタン内にこの新世代BIOレストランがオープンしました(注1)。とてもキッチュで、ちょっとした待ち合わせにもピッタリといった感じの気軽で新しいコンセプトのレストランです。ピンクと白の内装にボルドーがポイントカラーとして使われ、自然系のコスメティックを扱っている同階の雰囲気ともうまく溶け込んでいます。メニューは軽めの食事、サラダがメインですが、そのボリュームは満点です。あとは季節のフレッシュフルーツのオリジナルカクテルジュース、ブレンドティザーヌも人気のようです。今回私が注文したのは、“bio peps”オレンジとジンジャーのジュース(ピリリとした後味がとても刺激的で美味!)と、色とりどり野菜とスモークサーモンサラダ(紫イモやスイカも入って色づくし)に、BIOのパンがついてきます。このレストランと提携しているハーブティーショップも近くにあり、気に入ったオリジナルブレンドのハーブティーもすぐ買うことができます。こちらもいわゆる昔から存在するエルボリストリー(薬草店)とはまったく違ったタイプのおしゃれなハーブ屋さんとして2年ほど前にオープンしています(注2)。オリジナルティザーヌも色、香り、味に相当こだわってブレンドされているそうで、例えば、ローズの蕾、スライスアーモンド、ロングペッパー、シナモン…といったブレンドなどがあり、誰にでも好まれる味でありながらオリジナリティーあふれるものばかりです。その他精油やフローラルウォーターも扱っています。先述のレストランで、ハーブの講習会なども開催しています。ぜひ一度パリにお越しの際は、今流行っているBIOレストラン、お試しくださいませ。 |
余談のアロマ情報先日、友人の自然療法士の紹介で『L'aroma-therapie exactement(フランス・アロマテラピー大全』(フレグランスジャーナル社)の科学監修を務めたピエール・フランコム氏とお話ができるという幸運に恵まれました。現在彼はルーマニアに住んでおり、自身のもつラボで新しいアロマやフィトの栄養補助剤を開発し、売り出しています。また前述の著作よりもさらに詳しく各病症や精油が解説された『La science de l'aroma-therapie(アロマテラピーの科学)』(2003年第1巻発刊) も執筆されており、“アロマテラピーの百科辞典的存在になるだろう”とおっしゃっていました。最後に“また日本にも行ってみたい”といううれしいお言葉もいただきました。 |
| (注1) bio restaurant BIOTUFULL PLACE(プランタン・ビューティー館内) (注2) 参照 : http://www.lecarredessimples.com/ |
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さて話をパリに戻しましょう。ここ数年で、パリにあるBIOレストランもその容貌がだいぶ変わってきました。ここでのキーワードは“コンテンポラリーなBIO-chic”です。流行に敏感なパリの若者たちを引きつけるべく、以前はわりと“健康なものが食べられるレストラン”という質素なイメージでしたが、BIOのものだからよいというだけでは物足りず、店の雰囲気もメニュー内容も流行に合わせ小洒落ているレストランに変身しています。
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