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アロマテラピーワールドマガジン オーストラリア編第2回 オーストラリア健康ゆんたく
秋山 あきの   あきやま・あきの
1997年にバックパックでメルボルン入り、1999年にスウィディッシュマッサージ、2000年にリメディアルセラピー(オリエンタルマッサージ)、アロマテラピーディプロマでメルボルン自然医療学校卒業。現在はFertile Ground Health Groupという妊婦・産後専門のクリニックの委託でアルバイトするかたわら、漢方・鍼灸の学校に通う。ATMS(Australian Traditional Medical Society)会員。
オーストラリアの“入っていてはいけないはずのものが、入っている時にとる厳しい態度”は、空港の税関で始まります。固有種の多い特有の自然体系破壊を防ぐため、外来種(植物の種、苗、虫がついている惧れのある木工などの民芸品など)は持ち込めません。これが一般層まで浸透しているせいか、自然志向はかなり高く、「わー、身体によさそう」という、ほわんとした感覚からというより、「変なものが入っている・汚染されているもの」に対するはっきりした嫌悪からという印象を強く受けます。クラスの友人に「スキンケアにいいとか、まあまあとか、どうやってわかるの?」と聞いたらずばり、「食べられないものが入っていないのが、よいもの」との答えが返ってきました。スーパーに行っても普通の食品、有機原料もの、化学食材が入っていないものが一緒に並べられており、オーツ麦、シリアル、パン、牛乳、豆乳、卵、ヨーグルト、豆腐、紅茶、ハーブティーなどの常備品はだいたい揃います。
普通、棚にないものは「健康食品棚」に行けば見つかります。有機生鮮食品は市場で売られており、近くに市場がない場合でも、有機食品店に行けば大抵のものは手に入ります。ここではすべての材料が有機栽培。各種の穀物からジャム、チョコレート、はては蕎麦、醤油、味噌まで有機栽培のものを揃えています。食事療法の点から日本食は高く評価されており、近年ではほとんどの日本食材が簡単に手に入るようになっています。
日本料理本も多く、雑誌のレシピページ、特に健康関連の雑誌は日本食を頻繁に紹介しています。最近は「のり巻き屋」の進出がめざましく、お昼になると街でのり巻きを歩きながら食べている人をよく見かけます。「手軽に昼食をすませよう」と思うと、高タンパク・高脂肪はどうしても避けられませんが、その点のり巻きはミネラルも含まれる理想的ファストフードで、種類もテリヤキ牛、鶏が入ったものから卵、アスパラガス、ホウレンソウなどの野菜巻きまで数多く揃っています。特に白人は体質、食習慣からアジア人と比べると太りやすく、ダイエットは美容以前の健康課題です。心臓疾患は死因の第1位で、糖尿病の末の片足切断という話題も珍しくありません。栄養学では白米、白パンは、繊維もビタミンも削ぎ落とされているためあまり歓迎されません。特に精製炭水化物は一気に吸収され、血糖値を急上昇の後急降下させ、低血糖値症の原因になるため全粒小麦パン、玄米がよいとされています。
「手軽に昼食をすませよう」と思うと、高タンパク・高脂肪はどうしても避けられませんが、その点のり巻きはミネラルも含まれる理想的ファストフードで、種類もテリヤキ牛、鶏が入ったものから卵、アスパラガス、ホウレンソウなどの野菜巻きまで数多く揃っています。特に白人は体質、食習慣からアジア人と比べると太りやすく、ダイエットは美容以前の健康課題です。心臓疾患は死因の第1位で、糖尿病の末の片足切断という話題も珍しくありません。栄養学では白米、白パンは、繊維もビタミンも削ぎ落とされているためあまり歓迎されません。特に精製炭水化物は一気に吸収され、血糖値を急上昇の後急降下させ、低血糖値症の原因になるため全粒小麦パン、玄米がよいとされています。
アロマテラピーは大きく分けると、ビューティセラピーとメディカルに分けることができます。前者の場合、スキンケアを自然原料に頼ろうとすると、どうしてもハーブや植物油などアロマテラピーにたどりつきます。オーストラリア産のジュリーク、イソップなどは美容分野でアロマテラピーを発展させた例かもしれません。施術者も美容畑出身者が多く、逆にビューティセラピースクールでもアロマテラピーは必修科目です。
顧客もリラクセーション、スキンケア目的でサロンを訪れ、フェイシャルやハンド・フットトリートメント(簡単なネールトリートメントも含まれる)、リラクセーションマッサージの際にワックスやティンティン(眉毛染)を済ませるなど上手にサロンを利用しています。ここではローズ、ラベンダー、カモミール、ゼラニウム、カレンデュラなど、鎮静、保湿、抗炎症、瘢痕形成効果のあるエッセンシャルオイルが多く使われます。選ぶオイルも重要ですが、やはり濃度が大切で、肌の濾過能力がもともと低い人や疲れているときは、濃度を低くして使用すれば肌に刺激を与えることなくハーブの効果が引き出せます。ホームトリートメント用オイルの好みは人それぞれですが、使い勝手のよいラベンダー、ゼラニウムなどは多くの人が自宅においているようです。極東アジア人以外に美白志向はあまりなく、白人は老若問わず小麦色の肌に人気があり、女性たちは会社のお昼休みを利用してせっせと日焼けサロンに通います(不思議と看護婦さんに多い)。もちろん、頭上のオゾン層に穴が開いているので男女を問わず夏の日焼け対策とサングラスは必須です。シミなどは美容上の理由からピーリングやレーザーでとる人もいますが、白人の場合、少し濃いものは後々ガンに発展する危険性があるので、疑いがない場合でも「念のため」皮膚科医は切除を勧めるようです。
メディカルアロマテラピーはアロマセラピスト、ナチュロパス(※1)などによって行われています。メルボルンのある調査では、ナチュラルセラピストを利用したことのある人は全体の60%以上を占めています。かかりつけのナチュロパス、オステオパス(※2)をもつ人は多く、かぜをひいたらナチュロパス、腰が痛くなったらオステオパスと症状によって使い分けます。ナチュロパスは感覚からいうと「近所の自然診療所」で、内科から皮膚疾患まで広い範囲を受け持ちます。現行医療での治療成果が上がらなかった人や、自然志向の親が子どもに従来のワクチンを施したくない場合にホメオパシックワクチンをここで受けさせます。エッセンシャルオイルは、主に皮膚治療に用いられています。特に感染に強い効果を発揮するティートリー、ユーカリは、カモミールなどと一緒に炎症、腫れに処方されます(ティートリーは救急用殺菌剤としてスーパーの薬品コーナーにあります)。慢性皮膚疾患は、ナチュロパスにとっても難しい治療のひとつだそうですが、精神的なものが関与している場合は、アロマテラピーの香りとマッサージで原因となるストレスを取り除くことができ、これがオイル処方(薬理効果)のみの治療に比べて優位な点ではないかと考えています。
アロマセラピストは、ビューティ、メディカルと資格に差はありませんが、行う施術の種類によりその分野の専門知識と技術が要求されます。メディカルの場合、病理と多少の薬理知識に加え、実際の施術での効果を大きく左右する解剖知識もある程度は必要です。慢性疾患(リウマチ、関節炎、生理痛、頭痛、肩凝り、むくみなど)は、血行不良に起因することが多いため、老廃物除去作用のあるジュニパーやサイプレス、痛みを和らげるクローブやスイートマージョラム、血行を促すローズマリーやユーカリ、ペパーミントなどが頻繁に使われます。また、シミ、傷跡などにはローズヒップをベースにラベンダー、キャロットシード、エバーラスティングなどを加え局部に使用します。エバーラスティングは花から採れる万能オイルで、呼吸器系、皮膚・筋肉障害、循環器系、免疫系、消化器系(肝臓)、精神系(うつ)と何にでも使えます。5mlで$64と値段は高めですが、個人的に好きなオイルで、フェイシャル用オイルに使用しています。
※1 献立、ビタミン・ミネラル剤、ハーブ剤(主に“ティンクチャー”と呼ばれる、ハーブ成分を抽出した液状経口薬)、ホメオパシックレメディー、フラワーエッセンスなどを診断から処方までする治療家。ほとんどの個人保険適応。ホメオパスだけ扱う人はホメオパシーと呼ばれる。
※2 カイロプラクターと同様5年で資格取得可能。脊髄の歪みによる神経症状の治療を中心とするカイロプラクティックに対し、全身の歪みに由来するあらゆる症状を骨・筋肉から治療する。「サイクロ・クラニアル治療法」は特に学習障害児、精神障害児の症状緩和、治療に有効とされている。傷害保険およびほとんどの個人保険適応。

※編集部注)今回は古川玲子さんの都合により、オーストラリア在住の秋山あきのさんにオーストラリアの健康に関する原稿を寄せていただきました。

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